持続可能な建物をめざして

シュマルツ株式会社は設備の整ったテストスペース(通称“バキュラボ”)やショールーム、事務所そして商品出荷・検品スペースを備えた本社ビル(1500㎡、4階建て)を横浜市都筑区に建設中です。
建物は2017年8月に完成する予定で、横浜市の中でも環境に優しい建物の一つに数えられます。建物の構造や材料は環境面とコスト面のバランスに優れたものを使用した設計となっており、本社ビルは近い将来日本で一般的になるであろう持続可能な建物のさきがけとなっています。
>> 住所: 〒224-0027  神奈川県横浜市都筑区大棚町3001-7 (9月18日以降

 

◆ 本社ビル概要

新設される横浜本社の外観です。人と環境に配慮した設備を設置しています。ここでは外観からわかる設備について紹介したいと思います。

① 屋上太陽光発電システム
再生可能エネルギーをできるだけ効率的に利用するため、屋上のほぼ全面に太陽光パネルを設置して太陽光発電を行います。

② 外断熱システム
建物の外側のコンクリート全体を覆う外断熱システムを採用し、建物の断熱性向上や空調負荷の大幅な削減などが期待されます。

③ 真空窓ガラス
無駄なエネルギーや騒音を最小限に抑えるためにトリプルガラス、かつガラスとの間に真空スペースを設けLow-Eコーティングを施した窓ガラスを採用しました。遮熱・断熱などの効果をより高めます。

④ 急速充電器
電気自動車で来社するお客様に対してバッテリーについての不安をなくし、今後さらに増える電気自動車に対応するために充電器を設置しました。

⑤ 車いす使用者用駐車場
全ての訪問者に対して社屋へアクセスしやすいように、エントランスにはスロープを設けました。 また、建物3階には多目的トイレを設置するなどユニバーサルデザインにしました。

⑥ 壁面・屋上緑化
できるだけ多くのCO2を酸素へ変換し、近隣への緑化景観を提供するため壁面緑化を設置しました。将来的には高さ2m程度に成長する予定です。 また、横浜の空気を良くし、夏の強い日光を遮断するために屋上に緑化スペースを設けました。建物に緑化を施すことで、遮熱や外壁の劣化を防ぐことができます。

⑦ 太陽光モジュール入ガラス庇
ファッショナブルなデザインで、お客様や市民の方へ環境に対する意識を促進させるとともに太陽光発電もできる万能な庇です。

⑧ 断熱オーバースライダー
エネルギーが商品管理室やバキュラボから逃げてしまうのを避け、台風の風にも耐えられるシャッターを設置しました。

⑨ 機械式立体駐車場
最大11台駐車可能な駐車場を社屋のすぐ隣に設置し、利便性を高めました。駐車場壁も壁面緑化を施し、環境にも配慮したデザインとなっています。

◆ 主な特徴

ここではシンプルなデザインの中にちりばめられた本社ビルの特徴を紹介していきたいと思います。

 高断熱な建物~外壁~
建設中の新社屋は外断熱システムを採用した設計となっています。このシステムは建物の外壁を断熱材で覆うもので、室内の温度を一定に、かつ快適に保つことができます。外断熱システムは断熱の他に結露しにくいというメリットがあります。また外断熱はコンクリートの蓄熱性を有効に活用できます。夏の暑い日差しを外断熱で遮断し、空調で冷やされた室温を断熱材の内側のコンクリートが留めます。一方冬の場合は外気の寒さを外で遮断し、室内の暖められた空気は留められます。これらのコンクリートによって蓄熱された熱は輻射熱として放出されます。これは冬の場合まきストーブなどの熱のようにじんわり暖かく、夏の場合は冷たすぎない心地よい温度が得られます。

高断熱な建物~窓~

新社屋の窓ガラスには真空ガラスを採用しています。2枚のガラスの間に真空層を設けることにより、快適な室温を逃しにくい構造になっており、断熱性に優れています。この窓ガラスは外気の影響を受けにくいので、外断熱同様に結露の発生を抑えます。構造として、複層ガラスにもう一枚ガラスを入れたトリプルガラスになっています。さらにガラスをLow-E膜でコーティングすることにより、より高度な遮熱性・高断熱性に優れた窓ガラスです。断熱材と窓ガラスの組み合わせで結露のない快適な空間が得られる建物となっています。

 

快適な室温~空調システム~

空調システムにおいて、本社ビルでは2つのシステムを導入しました。一つ目は湿度と温度別々に制御し、快適な温度を保つシステムです。通常のエアコンは温度と湿度を一緒に制御しているので不快な温度や寒さなどが生じやすかったのですが、このシステムによりそれが解消されます。また、エアコンの風が直接当たることによる不快感を解消するために、空調機とは別に空気の誘引システムを設置しました。これにより、室内と空調機の空気を調整した快適な温度の空気が空調の風を感じることなく、ふんわりとオフィスの隅々に届けられます。

 

 

環境への配慮

本社ビルの屋上のほぼ全面に太陽光パネルを設置し、太陽光発電を行います。またエントランス付近の来客用駐車場に太陽光モジュールが組み込まれた庇を設置します。この庇で発電された電力は社内で自家消費する予定です。発電された電力量などはエントランスに設置されるモニターに表示され、わかりやすく確認できるシステムとなっています。さらに駐車場には急速充電器を設置しており、短い打ち合わせでも終わるころには充電をほぼ満タンにできます。

 

緑化システムについて
本社ビルは環境に配慮した設計となっており、敷地内には屋上や壁面をはじめとして多くの緑があります。


<屋上緑化>
社屋の屋上には太陽光パネルと共に屋上緑化スペースが設けられています。屋上緑化の効果として、断熱性・建物の保護・省エネなどが期待されます。緑化スペースがあることで太陽の直射日光を遮断し、室内の気温上昇を防ぐことで空調の使用を抑えることができます。また緑で覆うことで建物を外的要因から影響から守ることができます。植物はセダム(メキシコマンネングサ)を植える予定です。


<壁面緑化>
エントランスのスロープ付近や庇の辺りや立体駐車場に壁面緑化を計画しています。壁面緑化の効果は屋上緑化で記載した通りですが、加えて景観づくりや防音効果にも役立ちます。本社ビルは交差点に面しています。植物の特性を活かして空気をきれいにしていく助けになればと考えています。植物はヘデラ カナリエンシスを植える予定です。