【 事例紹介 】PCB(プリント基板)搬送ハンドの汎用化

【事例紹介】PCB搬送の汎用化
PCB(プリント基板)搬送ハンドの汎用化
PCB(プリント基板)搬送ハンドの汎用化
静電気放電によるごく小さな傷が大きな不良につながる可能性があります
静電気放電によるごく小さな傷が大きな不良につながる可能性があります
ESD対策パッドNBR-ESDとスプリングプランジャーFSTIm
ESD対策パッドNBR-ESDとスプリングプランジャーFSTIm
様々な業界でよく聞くお困りごとと、それを解決したソリューションをご紹介します。今回はエレクトロニクス業界、PCBの搬送に関する事例です。

 
ドイツの半導体・基板搬送装置メーカ Leiterplatten-Handling und Manufacturing Technologies(以下LHMT社)は、シュマルツ製 ESD(静電気放電)対策パッド NBR-ESD、低反発スプリングプランジャー FSTImならびにバルブシステムを活用し、多種多様な PCB (プリント基板) を高速かつ柔軟に搬送できるシステムの開発に成功しました。
 
 
■ プリント基板搬送が抱える2つの問題

昨今の電子デバイスの性能向上に伴い、電子デバイスに欠かせないプリント基板の性能は日に日に向上しており、その形状はより複雑に、種類も様々に製造されています。搬送ハンドを設計する上では、複雑な表面形状や位置決めピン用の貫通穴がハードルとなるだけでなく、同一ライン上で複数種類のプリント基板が製造されるため、汎用的な吸着搬送の実現は困難を極めます。
 
さらに、静電気による不良も見逃すことができません。
従来行われていた導電性材質を使用して静電気を放電させる方法では、静電気の放電量を制限することができません。そのためプリント基板に「潜在的な不良」を残すことが確認され、現在では、このような方法は静電気対策として不適当と認識されています。
この「潜在的な不良」とは、市場に存在する検査装置では認識できないレベルのごく小さな傷であり、検査で排除することができません。生産直後は微細なものでも、そのまま最終製品に組み込まれ連続稼働を開始すると徐々に傷が大きくなってしまい、最終的には致命的な不良になってしまいます。
プリント基板の搬送機メーカはこうした「汎用搬送」と「ESD(静電気)」への対策に常に追われています。
 
 
■ 「汎用搬送」と「ESD対策」を真空機器で解決!

シュマルツは、まず汎用搬送のために独自のバルブシステムをご提案しました。
チェックバルブやスロットルバルブと呼んでいる落下防止弁はエア漏れによる吸着力の低下を抑制します。同一真空回路上にある複数の吸着パッドのいずれかでエア漏れが発生しても、基板との間を密閉することができたパッドは基板を把持し続けることができます。
LHMT社はこのバルブをパッド1つごとに組み込むことで、どんなに複雑な形状のプリント基板が来ても吸着搬送が可能なシステムを構築しました。
 
また、シュマルツは業界初の「カーボンフリー」「シリコンフリー」の ESD対策パッドをご用意しています。パッドの素材に由来する跡マーク問題を解決するだけでなく、ESD対策製品として安定した性能を持つことも特徴です。ISO61340-2-3に準じた製品検査により確認された 1.0x106~ 1.0x109Ω の電気抵抗値を持ち、静電気を安全かつ迅速に放電させることができます。
LHMT社はこのパッドに導電性プランジャー FSTImを組み合わせて使うことで、静電気を適切にアースに流すことに成功しました。このプランジャーは非常に低発塵な構造で、プリント基板へのコンタミのリスクを減らし、品質向上にも寄与します。

【シュマルツ】PCB(プリント基板)の汎用搬送【事例紹介】 - YouTube
 
 
シュマルツは、プリント基板製造現場での「静電気による品質不良」「吸着痕による濡れ性の低下」「複雑・複数の基板の汎用搬送」といったよくある課題を真空機器で解決します。
さらに、真空に精通した営業マンによるヒアリングとデザインチームより、お客様がお困りの課題と要望を解決する設計の専用ハンドをご案内することも可能です。


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ESD(静電気)対策 | シュマルツ株式会社

 
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