主な特長:
① 吸着面に備えられた「ならいピン」がより大きな凹凸にも柔軟に追従し、確実な吸着を実現
② ワークに合わせた状態でエアのみでピンの固定・開放を行うので、セットアップ時間を削減。ハンドの段替えなしで様々なワークに対応
③ ESD対策に適した電気抵抗値 1.0x106~1.0x109Ωで、静電気放電による電子部品の破損を防止
社会のデジタル化が進み、さまざまな電子機器が存在する現在、それを構成する電子部品も機器に合わせて多品種・小ロットでの生産が多くなっています。特に複雑な形状が多い実装基板の搬送では、空圧式のメカチャックや基板の形状に合わせて吸着パッドを配置し設計されたハンドが一般的に使用されています。しかし、これらの方式ではワークごとにハンドを設計・製作し、さらに生産時のワーク変更に伴うハンド変更・調整が発生するため、コストと生産性に課題があります。
シュマルツでは、凹凸やスルーホールのある基板搬送へ向け、これまでにもコンポジットグリッパー SCG/SCGS をラインアップし、好評をいただいていましたが、この度、より複雑な表面形状の基板に対応可能な新型ハンド 「 SCG-HSS 」をリリースいたしました。
SCG-HSSはワークとの接地面に円筒状にならいピンを設置した真空グリッパーです。従来のパッドでの吸着ではカバーしきれなかった激しい凹凸にもピンが柔軟になじむため、より表面形状が複雑な基板でも安定した搬送が可能です。ピンの操作は空圧式で、特別なセットアップも必要ありません。ワークに合わせた状態でピンを固定するだけで、その基板専用のハンドとして使用することができます。基板に合わせた専用ハンドの設計や製作、都度の段替えの手間を削減します。
また、SCG-HSSは ESD(静電気放電)破壊対策に適した 1.0x106~1.0x109Ωの電気抵抗値をもっています。ESD破壊による電子部品の不良・破損防止に寄与し、実装基板製造や、機器への組付け工程の生産性を向上します。
製品ページにてより詳しくご案内いたします。
実装基板搬送用ESD対応ハンド SCG-HSSの製品ページはこちら
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Youtubeにて、製品のアプリケーション動画を配信しております。
【シュマルツ】真空グリッパー SCG-HSSを使用した実装基板搬送|Youtube
【出展情報】
SCG-HSSは10月7日(水)~10月9日(金)にインテックス大阪で開催される「関西機械要素技術展 2020」にて
出展いたします。基板に追従するハンドの能力をじっくりご覧いただけます。ぜひ、ご来場ください。
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