選定ガイド: 真空グリッパー FXP/FMPの吸着面タイプ
汎用性が高くメンテナンスも容易な吸着用エレメント
真空グリッパーの吸着面として、スポンジと吸着パッドの2つのタイプをラインアップしています。最適化された設計により、メンテナンスも素早く簡単に行うことができます。
スポンジタイプ (粘着シール付き)
- 様々なワークに柔軟に対応
- 高い復帰性能により短いサイクルタイムにも対応
- 取付用の接着剤は残留が少なく、交換が容易
- 幅20 mm以上のワーク向け (吸着セル: 3列または5列)
- オプションとしてフィルターを追加可能
吸着パッドタイプ (差し込み式)
- ワーク表面の高低差の補正や、吸着時の緩衝が可能
- プッシュイン機構により素早く交換が可能
- パッド径: 20 mmまたは40 mm
- FDA準拠のシリコーンゴム製
- オプションとしてフィルターを追加可能
選定ガイド
アプリケーション | スポンジタイプ | 吸着パッドタイプ |
---|---|---|
薄鋼板、金属板、板材、パレットなどの剛性があり変形の少ないワーク | ✓ | |
段ボール箱、包装品などの変形のあるワーク | ✓ | |
木材の柱やアルミフレームなどの細長いワーク | ✓ | |
表面が粗いワーク | ✓ | |
空のガラス瓶や缶などの小物の一括搬送 | ✓ |
バルブシステム
ワークやアプリケーションに合わせて、最適なバルブシステムを選択することができます。
チェックバルブタイプ SVK
- 内蔵したボールが、ワークに覆われていない吸込み口を塞ぐことによって真空エアの漏れを防止
- 吸込み口を塞ぐため、真空圧を高く保ち安定した搬送を実現
- バルブフィルムはクローバーデザインで、吸込量が多く、迅速な真空到達・真空破壊が可能
- 表面が平らでないワークにも可能
スロットルバルブタイプ SW
- バスロットルバルブの機能をもつバルブフィルムを一体化し、ワークに覆われていない吸込み口からの真空エアの漏れを抑制
- 旋回操作や高加速度を伴うアプリケーションに好適
- バルブフィルムのサイズはワークやアプリケーションに合わせて変更も可能 (要問合せ)
アプリケーション | SVK | SW |
---|---|---|
表面が平らかつ滑らかで通気性のないワーク (例: 金属板、ガラス板、コーティングされた木材など) | ✓ | ✓ |
通気性のあるワーク (例: 箱、袋、非塗装木材) | ✓ | |
表面に凹凸があるワーク | ✓ | |
グリッパーのカバー率が低いワーク (パイプ、フレームなど) | ✓ | |
最小限のサイクルタイム (真空破壊時間) | ✓ | |
エネルギー効率の最適化 | ✓ | |
グリッパーが45° 以上の旋回動作を行う場合 | ✓ |

お問い合わせ
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シュマルツ株式会社
神奈川県横浜市都筑区大棚町3001-7
日本
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