エルゴノミクスと色彩の融合 - バキュマスターを使用した塗料用ドラム缶の搬送
バキュマスターを使うことで、重い200リットルのドラム缶も簡単に移動させることができます。
Emil Frei社 (Emil Frei GmbH & Co.KG、ブランド名: FreiLacke) は、『Great Place to Work 2023』にも選ばれたバーデン=ヴュルテンベルク州でもっとも優れた企業の一つです。「この理由の一つとして、私たちが人間工学的な職場環境を重視していることがあげられます」。FreiLacke社のマーケティング責任者であるDr. Rainer Frei 氏が語ります。「我々は当社の社員をサポートし、同時に彼らは我々の大きな成功の保証人です。これには、可能な限り作業者の身体的な負担を軽減することが含まれています。具体的に言えば、例えば梱包ステーションでは、重さ25 kgの小包やドラム缶を毎日数百個運んでいます。1シフトで言えば、これは数トンにもなります」。この解決策として、同社はシュマルツの真空アシスト装置を導入しました。これは原材料の搬送や、生産工程でも使用されています。
営業部との話し合いの中で、私たちのために個別に設計されたバキュマスターが最良の結果をもたらすことが明らかになりました - そしてそれが実際に起こりました。重いドラム缶を従業員に負担をかけることなく扱えるのは、バキュームリフトのおかげです。それは素晴らしいことです!∼ Frank Januschowski氏、FreiLacke 物流マネージャー
FreiLackeは1926年に創業し、自動車産業や機械装置、家具、建材、医薬品、さらには鉄道車両や風力エネルギー産業など、様々な業界のユーザー向けにオーダーメイドの塗料を提供しています。同社の扱う製品は、液体塗料や粉体塗装、電気泳動塗装や複合材ソリューションなど多岐にわたります。シュヴァルツヴァルト南部のブローニンゲン・デッギンゲンにある同社では、650人以上の社員が勤務しており、2023年には約1億8000万ユーロの年間売上高を達成しました。システムコーティングのスペシャリストである同社の製品は、世界中のユーザーに販売されています。
カスタマイズ設計
FreiLackeは、2010年以来、シュマルツの真空リフターとクレーンシステムの優れた人間工学的な恩恵を受けています。シュマルツのソリューションは、背骨や腰など筋骨格系をサポートすることで、重量物を搬送する際の作業員の負担を大幅に軽減します。シュマルツの手動搬送システムは、「Aktion Gesunder Rücken (AGR) e.V. (ドイツ脊椎健康推進協会)」の認証を受けています。
「シュマルツのバキュームリフト『バキュマスター』を使用することで、200リットルの塗料が入ったドラム缶の搬送でも、作業者の負担を軽減することができます」とOliver Zanner氏は強調します。同社が導入したバキュマスター VM-Basic-270-1により、非常に重いワークピースであっても、簡単に、かつ負荷も少なく移動させることができます。このリフティング装置がなければ、少なくとも250 kgあるドラム缶は、輸送容器としての選択肢になりえませんでした。「私たちはシュマルツが我々のプロセスに向けて完全にカスタマイズしたシステムを使用しています」。FreiLackeは、様々なベーシックモジュール、作業ハンドル、負荷を支えるビーム、真空パッドの選定により、アプリケーションに最適な手動搬送システムを手に入れました。
真空発生器はベーシックモジュールに設置され、真空エアをビームを介して真空パッドに供給します。アルミ製のメインビームは、真空タンクとしても機能します。昇降動作は電機チェーンブロックで行います。このシステムは天井クレーンで作動するため、持ち上げた後の移動・積み替えなども容易にします。これにより、フォークリフトで保管エリアから運ばれてきた重いドラム缶を、熟練した作業員がパレットに載せ、出荷準備を整えるまでの作業を、少ない負荷を行うことが可能です。
オートバイのような操作感
FreiLacke社では、より小さなシュリンク包装品の搬送にジャンボエルゴ65を数台使用しています。この真空バランサーは、粉体塗装用の25 kgの出荷用カートンを、12 kgの液体コーティングで満たされたバケツと同じように繊細かつ正確に、熟練した作業員に負担をかけることなく移動させます。「このおかげで、作業員の腰などへの負担を最小限に抑えることができました」と、Oliver Zanner氏は嬉しそうに語っています。シュマルツの機器を日常的に使用している出荷部門の社員は「シュマルツの手動搬送システムを使う前は、段ボール箱の粘着テープが剥がれたり、バケツがきちんと閉まらなかったりして、何度か災難に見舞われました」と振り返ります。「真空搬送は、移動中も箱や缶を安全に保ち、必要な場所に正確に置くことができます」。グリップタイプハンドルを使うことで、社員は力を入れずに荷物の昇降・リリースの制御ができます。「バイクのアクセルのように操作が簡単で、楽しいです」と彼は話します。
搬送作業に応じて、作業者は適切なグリッパーを使用します。クイックチェンジアダプタにより、簡単な手順でグリッパーの交換が可能です。例えば、シングル吸着パッド RGは塗料バケツの搬送に使用し、2連式吸着グリッパー DGと4連式吸着グリッパー VGは大きな段ボール箱を安全にピックアップします。どちらのグリッパーも調整が可能なので、様々なワークに対応することができます。可動式操作ハンドルのおかげで、高い位置への積み重ねも問題ありません。
ジブクレーンを使用することで、天井に沿って水平方向に数メートル移動させることも可能です。180度の大きなスイベル角度のおかげで、真空バランサーはアクセスが困難なエリアにもアプローチすることができます。クレーンは最大65キログラムまでの荷重に対応し、アルミ製によりもスムーズな動作と長寿命を実現します。さらに、スイベル角度が大きいため、2つの梱包ステーションに対しても1台のジャンボフレックスで対応することが可能です。
あらゆるタスクに最適なソリューション
FreiLackeでは、熟練作業者が片手操作で直感的に操作できる真空バランサー ジャンボフレックス35も複数台使用しており、重さ35 kgまでのワークを長時間疲れることなく移動させることができます。このモデルではクイックチェンジアダプタが標準搭載されており、さまざまなワークに対応することが可能です。
FreiLackeの物流マネージャーであるFrank Januschowski氏は、シュマルツとのシンプルな協力関係を高く評価しています。彼は、同僚と共にLogiMATなどの展示会を定期的に訪れ、新製品について情報を得ています。彼は真空の専門家とともに、社内のエルゴノミクスをさらに改善する方法を検討しています。「営業部との話し合いの中で、バキュマスターの導入により、私たちのために個別に設計されたソリューションが最良の結果をもたらす可能性が明らかになりました。そして、まさにその通りになりました。シュマルツの手動搬送システムのおかげで、私たちは従業員に負担をかけることなく重いドラム缶を扱うことができています。これは素晴らしいことです」と彼はまとめ、もう一つのことにも説得力があると言います。「私たちは何年も前からいくつかの手動搬送装置を使用しています。私たちの要件が変わった場合も、シュマルツが改造を行います。これにより、私たちは常に最良の設備で作業することができます。」
シュマルツはFreiLackeのアプリケーション用に、VacuMasterのベーシックモジュール、操作ハンドル、ビーム、吸着パッドを個別に設計しました。
ジャンボエルゴ65の可動式操作ハンドルのおかげで、社員は高い位置にも箱を積み重ねることができます。
ジャンボエルゴの2連式吸着グリッパー DGは、荷物を安全に保持します。
天井クレーンは、リフティングに必要なリーチを提供します。
ジャンボエルゴ65はスイベル取付式天井クレーンを使用しており、必要な場所で柔軟に使用できます。
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