液体の流入を防ぎ真空ポンプをドライに保つ液体セパレータ
シュマルツのコンパクトな液体セパレータ NLSは、どんな真空ポンプもドライに保ちます。
真空クランプシステムはCNCマシンなどの加工機で使用されます。固定時の歪みが少なく、さらに固定位置を変えずに5面からの加工が可能です。しかし、金属やガラスの加工において、冷却用の潤滑剤を使用する場合は、難易度が高くなります。潤滑剤が真空ポンプに入り込むと、ポンプの破損や故障など、深刻なダメージが出る可能性があります。シュマルツは、吸引された液体、汚れ、切り屑が真空ポンプに浸入する前に確実に分離するための液体セパレータ NLSを開発しました。ポンプとクランプシステムの間に設置され、ネットワークモジュールを介して機械制御システムに統合されています。つまり、作業者はフライス盤のHMIモジュールからNLSを直接操作することができるのです。
NLSは2つのチャンバーで動作します。上側のチャンバーは真空エアで満たされています。下側のチャンバーへのバルブは最初から開いており、液体が吸引される上側のチャンバーで分離され、下側のチャンバーに液体のみが溜まります。下側のチャンバーが満杯になると、上下のチャンバーの間にあるバルブが過圧で閉じられ、溜まった冷却潤滑油はホースを通して機械的なプロセスに自動的に戻されます。
システムは、チャンバー内の充填量と、IO-Link機能付きデジタルスイッチによる真空圧を常時モニタリングしており、加工中の安全なクランプを確保することができます。これらの状態監視システムにより、NLSを使用することで、数時間から数日にわたる運転時間においてもポンプがシステム内で常に高い真空レベルを生成し、維持できるようにします。
NLSは、真空オペレーションセンターVOCの後継機です。従来品に比べ大幅にコンパクトになりました。シュマルツのどのポンプにも対応し、真空供給を行うCNC加工機の初期設備として適しています。本製品は、OEMや機械的な製造に最適です。
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