油膜付き鋼板向け真空パッドにベローズタイプが新登場
湾曲した面など複雑な形状にも柔軟に追従
効率的なプロセスなくして、現代の自動車産業は競争力を持ち得ません。わずか1分1秒にコストがかかるため、メーカーは常に生産量を増やし、かつメンテナンスや整備などの工程をできるだけ少なくするよう努力しています。搬送工程においては特にこの要件は厳しく、連続使用における高速性、安全性、堅牢性が求められ、業界特有の条件に対応する必要があります。シュマルツは、このような作業に対して、特に耐久性の高い真空パッド SAXや、乾燥したシートや成形されたシート向けのより柔軟なベローズ真空パッド SABをラインアップしております。そしてこの度、この2つのソリューションの利点を融合させた新しい真空パッド SAXBを開発いたしました。
SAXBは、柔軟性の高いシールリップを持ち、さらにベル形状と1.5段のベローズ形状を併せ持つことで大きなストロークを実現しました。凹凸や湾曲した面など、加工後の自動車部品に多い複雑な表面形状にも柔軟に追従し、しっかりと吸着が可能です。また、ベローズ形状は緩衝にもなるため、パッドが接触した際のワークへの負荷も軽減します。
吸着面にある溝が油を逃がし、ワークをしっかりと把持できるため、プレス工程に多い油膜付きの鋼板でも横滑りせずに搬送が可能です。高速搬送によりタクトアップに寄与します。
耐摩耗性に優れたエラストドゥール (ED-85) 材を使用しており、ニトリルゴム製パッドの約3倍の耐久性をもちます。摩耗・亀裂・劣化に強い耐性、さらにプレス工場で発生するオゾンに対する耐性をもつため、真空パッドの交換頻度を減らし、部品コストを削減することができます。
SAXBの全高とブロック寸法は SABシリーズと同じであるため、これまで SABを使用していたユーザーは簡単に置き換えが可能です。また、モジュラーデザインと六角ソケットの採用により、メンテナンスも素早くかつ簡単に行うことができます。SAXBは、直径20~120mmまでのサイズをラインアップし、様々な接続タイプ・ネジサイズをご用意しております。
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