効率的

ターミナル式エジェクタ SCTSi (Ethernet)

フレキシブルで、通信化により細部まで可視化された真空発生器

生産品目の多品種化に伴う生産工程の最適化と、消費エネルギーや工数の継続的な削減を両立することは、大きなチャレンジであり将来への飛躍のカギになります。これらの要求を満たすためには、パワフルでありながら使い分けが可能で、かつエネルギー効率の高い真空システムが必要となります。それに対するシュマルツの答えが、ターミナル式エジェクタ SCTSi Ethernetです。ターミナルユニットとしてまとめられた複数台の真空発生器を一括ないし個別に使い分けることで、異なる種類のワークであっても1つのシステムで搬送することができます。

ターミナル式エジェクタ SCTSiは、自動化された生産工程において、効率的な真空搬送を実現するための小型で強力なユニットです。シュマルツは、産業用イーサネットに対応するバスモジュールを新たにラインアップし、製品のバリエーションをさらに拡げました。また、IO-Linkマスタをユニットに統合することで、様々なフィールドデバイスをIO-Link経由で接続し、PLCと直接通信することができます。センサなどのデジタルフィールドデバイスは、デジタル入力モジュールに接続できますので、 I/Oモジュールを別途設ける必要はありません。このようにして、SCTSiを真空搬送システムの中央集中制御ユニットとして活用することができます。

製品に関するお問い合わせ

各種イーサネット (EtherCat、EtherNet/IP、ProfiNet) を介したシステム制御との直接通信

汎用的なNFC対応端末を通じて、その場で素早く簡単に各種運転設定値の変更やエラー情報の確認が可能

最大16台のエジェクタに一括で圧縮エアと電源を供給でき、配管・配線のコストを削減

真空回路を個別に制御することで、異なる部品の搬送が可能

予知保全にも利用可能なコンディションモニタリングによって、工場の効率化に寄与

ワークやアプリケーションに合わせてカスタマイズ可能！

エジェクタマニホールド SCTSi は、ワークやアプリケーション、お客様のニーズに応じてカスタマイズが可能な製品です。弊社スタッフが、最適な構成の選定をサポートいたします。

ご提案の際にはCADデータもあわせてご提供可能です。

ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

デザイン

一括で圧縮エアを全エジェクタに供給可能なマニホールド (1)
NFCチップを内蔵し、NFC対応端末で各エジェクタの運転設定値の変更やエラー情報の確認が可能 (2)
電源供給と各イーサネットに接続するための制御モジュール (3)
真空エア接続口 (5)
最大16台のコンパクトエジェクタ (4) で構成

発注データ

商品コード

部品番号と同様に、製品コードはシュマルツの製品構成を一意に識別するために使用されます。製品コードは、製品ラベルまたは見積書や注文書に記載されています。製品についてご質問がある場合、またはコンフィギュレーションの再注文が必要な場合は、このキーをご用意ください。シュマルツにお問い合わせの際は、このキーをご用意ください。

SCTSI

IOL

I2D3

ABC00001C

本体

タイプ	種類
SCTSI	エジェクタマニホールド

バスモジュール

タイプ	通信プロトコル
EIP	EtherNet/IP
ECT	EtherCAT
PNT	PROFINET

エジェクタ / バルブ数

タイプ	種類
E＋本数	エジェクタ数
V + 本数	バルブ数
E＋本数 V＋本数	エジェクタ数 + バルブ数

モジュール

タイプ	種類
I + 本数	IO-Link モジュール数
D + 本数	DIモジュール数
I + 本数 V + 本数	IO-Link モジュール数 + DIモジュール数

構成内容

タイプ	種類
ABC00001C	構成内容識別コード (自動生成)

ご注文情報

本体

バリアント	通信プロトコル
SCTSi-PNT	ProfiNet
SCTSi-ECT	EtherCAT
SCTSi-EIP	EtherNet/IP

エジェクタ数

バリアント	種類
0-16	エジェクタ数

※1つのターミナルに最大16個のエジェクタを連装することができます。
エジェクタを搭載しない、外部デバイス制御用のコントロールユニットとして使用することも可能です。

エア接続口

バリアント	種類
AA	標準、ワンタッチホースコネクタ接続、ホース外径＝6 mm (ノズル径＝0.7 mmおよび1.0 mm用) またはホース外径＝8 mm (ノズル径＝1.5 mm用)
AB	標準、ネジ接続、G1/8メネジ (全ノズル径用)
NE	標準仕様、エジェクタなし

エジェクタ（一部）

バリアント	タイプ	エア接続口	吸込量 [l/min]	エア消費量 [l/min]	製品コード
C8B	SCPst 07 GS01 NC C8B	AA	16	22	10.02.02.05957
C79	SCPSt 07 GS01 NO C79	AA	16	22	10.02.02.05954
C8N	SCPSt 10 GS01 NC C8N	AA	36	46	10.02.02.05984
C8A	SCPSt 10 GS01 NO C8A	AA	36	46	10.02.02.05956
C7U	SCPSt 15 GS02 NC C7U	AA	65.5	98.5	10.02.02.06203
C78	SCPSt 15 GS02 NO C78	AA	65.5	98.5	10.02.02.06202
C7E	SCPSt 07 G02 NC C7E	AB	16	22	10.02.02.06187
C7H	SCPSt 07 G02 NO C7H	AB	16	22	10.02.02.06184
C7D	SCPSt 10 G02 NC C7D	AB	36	46	10.02.02.06188
C7B	SCPSt 10 G02 NO C7B	AB	36	46	10.02.02.06185
C7N	SCPSt 15 G02 NC C7N	AB	65.5	98.5	10.02.02.06189
C7A	SCPSt 15 G02 NO C7A	AB	65.5	98.5	10.02.02.06186

※ノズル径とノズルタイプ、ホース接続部の仕様、吸着バルブ (NO/NC/IMP) が選択できます。
最大4種類のエジェクタを組み合わせることが可能です。
9台以上のエジェクタで構成する場合、エア供給側のホースは、より内径の大きいホースを使用してください。

拡張モジュール

バリアント	種類
2	IO-Linkマスタモジュールの台数
4	DIモジュールの台数

※1つのターミナルに最大6台まで組み込むことができます (IO-Linkマスタモジュールは0～2台、DIモジュールは0～6台)

テクニカルデータ

テクニカルデータターミナル式エジェクタ SCTSi Ethernet (電気仕様)

タイプ	動作温度 [°C]	圧力範囲 (作動圧) [bar]	電気接続部	通信方式
SCTSi Ethernet	0～50	2～6	M12オス、5ピン (Dコード)	産業用イーサネット

テクニカルデータコンパクトエジェクタ SCPSt

タイプ	ノズル径 [mm]	最大真空度 [%]*	最大吸込量 [m³/h]*	最大吸込量 [l/min]*	エア消費量 (吸着時) [m³/h]*	エア消費量 (真空破壊時) [m³/h]*	ノイズレベル (未吸着時)* [dB(A)]**	ノイズレベル (吸着時)* [dB(A)]**
SCPSt 07...	07	85	0.98	16.0	1.35	7.25	63	58
SCPSt 10...	10	85	2.21	36.0	2.85	7.25	73	60
SCPSt 15...	15	85	4.03	65.5	6.03	7.25	73	65
SCPSt 2-07...	2-07	85	2.28	37.0	1.35	7.25	63	58
SCPSt 2-09...	2-09	85	3.05	49.5	2.49	7.25	73	60
SCPSt 2-14...	2-14	85	4.40	71.5	5.04	7.25	75	65

*作動圧 4 barの場合
**エジェクタ単体のノイズレベルです。複数台使用時には10～30%大きくなります。

パフォーマンスデータ

メートルインペリアル

ドキュメント

この製品に対応するドキュメントは、このセクションにあります。

ドキュメント	言語
製品グループの概要	日本語

また、ドキュメントはすべて英語で用意されている。

ドキュメント	言語
取扱説明書	英語
製品グループの概要	英語
パンフレット/フライヤー	英語

ソフトウェア

この製品に対応するソフトウェアは、このセクションにあります。

ソフトウェア	言語
構成用ファイル	英語
PLC用ファンクションブロック	英語

機能説明

近距離無線通信 (NFC)

大きな伝送エネルギーを必要としないポイント・ツー・ポイント接続による信頼性の高い通信接続
可視化されるデータ - 個体を表す情報 (シリアル番号など) と、運転制御に関する情報 (しきい値設定など) の両方を読み出すことが可能
パラメータ設定も可能 - 専用アプリを使ってスマートフォンから直接SCTSi IO-Linkのパラメータを設定可能

インダストリー4.0システムの通信ネットワークに対応

産業用イーサネットによる通信接続によって、観測されたデータは上位の制御系統でも閲覧、利用することができ、従来のフィールドバスシステムを活用しながら双方向のパラメータ設定と状態診断が可能
状態監視機能では、システムの状態を詳細に分析し、故障やその兆候を早期に検出することができ、システムの稼働効率を向上
予知保全機能により、搬送システムのパフォーマンスを最大化
エネルギーモニタリング機能を活用することで、真空システムのエネルギー消費を最適化