IO-Linkに関するよくある質問
IO-Linkとは何ですか？
IO-Link は世界標準規格IEC61131-9に準拠したセンサやアクチュエータ用の通信技術です。フィールドネットワークの種類に関係なく、末端機器から上位コントローラまで、あらゆる階層で相互通信を可能にします。IO-Linkに対応した機器を使用することで、コントローラから遠隔で機器のパラメータ設定を行えるだけでなく、ステータス、エネルギー消費、プロセスに関するデータなど末端機器の様々なデータをフィールドバス経由で随時授受することができるため、状態監視や予知保全を図ることができます。
IO-Link対応機器はどのようにシステムに統合されるのですか？
IO-Link対応機器は"IO-Linkマスタ"を介してコントローラに接続されます。IO-Link対応機器と"IO-Linkマスタ"は、3芯または5芯のケーブル1本で接続され、電源供給と信号の送受信を同時に行うことができます。これによりシステム内のケーブル配線作業にかかる工数を大幅に削減可能です。機器のパラメータは上位システムに保存され、機器が交換された場合も、以前のパラメータを IO-Link経由で素早く転送し、再設定することができます。
IO-Linkマスタと対応機器の接続には、最大20 mの非シールド3芯ケーブルが使用されます。
IO-Linkマスタとは何ですか？
IO-Linkマスタとは、IO-Link対応機器と上位のフィールドネットワークを接続するための装置です。機器を複数台接続でき、接続機器と上位ネットワークの通信を仲介します。
データはどこに保存されますか？
取得したデータは外部または社内クラウドに保存することができます。
IO-Linkと産業用イーサネットの違いは何ですか？
IO-Linkと産業用イーサネットは、どちらもセンサやアクチュエータから上位コントローラ (PLC) レベルまで、あらゆるレベルでの統合通信を可能にします。
IO-Linkは、IO-Linkマスタの1つのポートに対して1つの機器を接続可能な、一対一の通信規格です。一方、産業用イーサネットは共通の通信路にすべての機器を接続するバスシステムに基づいています。産業用イーサネットを使えば、複数の機器が互いに直接通信できます。産業用イーサネットを使用する場合、IO-Linkで使用される"IO-Linkマスタ"のような追加機器は必要ありません。
IODDとは何ですか？
IODD は「IO Device Description」の略で、IO-Link接続を利用して機器を使用する場合に必要な構成用ファイルです。このファイルにはIO-Link対応のセンサやアクチュエータの識別データ、プロセスデータ、機器データが含まれています。IODD はメインファイルとさまざまなイメージファイルで構成されています。
IODDはどこにありますか？
シュマルツ製品の構成用ファイル (IODD) は、製品ページにてご確認いただけます。製品コードまたは製品型式から該当製品を検索してください。「ソフトウェア」タブから、構成用ファイル (IODD) のダウンロードが可能です。
PLC用ファンクションブロックとは何ですか？
PLC用ファンクションブロックは、プログラムでよく使用される回路をブロック化したものです。これを使用することで、プログラムの組立が容易になり、またPLCとの通信を簡素化することができます。シュマルツは、一部製品のPLC用ファンクションブロックを提供しています。対応するPLCを使用している場合、機器をすばやく統合でき、個別での設定・セットアップの工数を削減します。
PLC用ファンクションブロックはどこで手に入りますか？
シュマルツ製品のPLC用ファンクションブロックは、製品ページからダウンロードが可能です。製品コードまたは型式から、該当製品を検索してください。「ソフトウェア」タブから、PLC用ファンクションブロックをダウンロードいただけます。