インダストリー4.0に関するよくある質問

インダストリー4.0 (第四次産業革命) とは、「スマートファクトリー」の実現に向けた製品生産システムの変革を指します。スマートファクトリーでは「IoT (モノのインターネット) 」という概念に基づき、生産設備と生産システムをインターネットで繋ぎます。これを介して得られるビッグデータを活用し、工場内の機器のコンディションモニタリングを行ったり、顧客の要望に応じた製品の生産などを行うことができます。このように、工場のネットワーク化が進むことで、柔軟で、効率的かつ持続可能な生産プロセスを実現することが可能になります。

インダストリー4.0のビジョンとメリット

• プロダクション4.0は、高い生産性と資源の効率的な運用を目指します。
• 大量生産の体制を保持しつつ、ニーズに合った製品生産システムを実現します（バッチサイズ1）。
• さらに複雑化する製品とその生産プロセスの管理を可能にします。
• 自律的な生産ユニットが一時的に組織化され、それぞれの製品が自立して生産プロセスを決定します。

IoTとは、Internet of Thingsの略で、情報通信技術を介して相互作用が可能な、モノと情報 (インターネット) が接続されたしくみのことです。これにより、システムが相互に情報通信するのと同じように、IoTデバイスを介して接続された情報システムと人とが協業できるようになります。

EPCとはエネルギー / プロセス管理 (Energy and Process Control) の略で、状態監視・予知保全のためのシュマルツ独自の診断機能のことです。コンディション・モニタリング (CM) 、エネルギー・モニタリング (EM) 、予知保全 (PM) の３つのカテゴリに分類されます。
この診断機能を活用することで、ユーザは単純な真空圧を確認するだけでなく、エアの漏れ量や真空到達時間の変化による機器の自立診断結果から搬送プロセス異常予兆にいち早く気づくことができます。

パブリッククラウドは一般ユーザー向けの情報サービスの一つで、クラウド環境をインターネット経由で提供するものです。すべてのデータはクラウドに保存することができます。

パブリッククラウドに対して、ローカル／プライベートクラウドは限られたグループやユーザのみがアクセスできます。 企業はデータ保護と一般的なITセキュリティを優先し、ローカル／プライベートクラウドを選択することがよくあります。

AOIとは自動光学検査のことで、プロセスにおいてエラーを検知し記憶するための画像処理技術を用いたシステムを意味します。 
これらのシステムは工業生産の様々な場面で利用されています。

MQTTとはMessage Queuing Telemetry Transportの略で、機器間通信 (M2M) のためのオープンプロトコルです。 このプロトコルはメッセージの形式で、異なるデバイス間で測定値を授受するために使用されます。 
この技術は、センサやアクチュエータ、スマートフォン、コンピュータやこれらに類するデバイスに使用でき、IoTの標準プロトコルの一つです。

OPC UA はOPC Unified Architectureの略で、産業用M2M通信プロトコルです。MQTTとは異なり、OPC UAは単なるデータ授受のためのプロトコルでなく、ベンダー特有の情報モデルを実装することもできます。 
したがって、OPC UAはMQTTより複雑であり、データを上位コントローラ (PLC) に視覚化情報として接続するためによく使用されます。 

シュマルツのiシリーズだけでなく、すべてのスマートフィールドデバイスは、その使用に際し、デバイス情報が記述された電子ファイル (構成用ファイル) が必要になります。このファイルにはデバイスのID情報やプロセスデータ、ファンクションなどが記述されており、デバイスをコントローラに接続するときに使用されます。これにより、デバイスのデータは読み出され活用できるようになります。

ディスクリプションファイルは通信方式によって異なります。主要な通信方式ごとのディスクリプションファイルは以下の通りです。

• IO-Link: IODD
• Ethernet/IP: EDS
• EtherCAT: ESI
• ProfiNET: GSDML

対応製品をコントローラに接続するためには、通信方式に対応する構成用ファイルが必要になります。シュマルツでは主要な通信方式に対応した構成用ファイルをご用意しています。各製品ページの「ソフトウェア」タブからダウンロードが可能です。