真空バランサーを使って、作業員は1シフト(8時間)で100個以上の洗面台を搬送します。∼ Duravit社、仕上げ部門責任者のAndreas Lotz氏

デュラビットがシュマルツの人間工学的真空リフトを採用
個人用バスルームおよび衛生陶器のトップメーカーであるDuravit社は、美的完成度の高さだけでなく、社員の健康と幸福も重視しています。その一環として、同社は重いセラミック洗面台の包装作業の負担を軽減する革新的なソリューションを導入しました。シュマルツの真空バランサーを活用することで、肉体的な負担を抑えるだけでなく、病気による欠勤リスクも軽減されます。この対策は、作業プロセスの最適化と社員満足度向上を図るための総合的な取り組みの一環です。
サクセスストーリーの特徴
産業 | 衛生陶器 |
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ワークピース | 洗面台 |
製品グループ | 真空チューブリフター ジャンボフレックス |
ハンドリングの種類 | 手動搬送 |
シュマルツと
50
キログラム
楽な搬送
100
洗面台
シフトあたり
顧客: Duravit社
Duravit社はドイツ・ホルンベルクに本社を置く、高品質なサニタリー製品の大手メーカーです。同社は洗面台を含む幅広い衛生陶器を生産し、革新的なデザイン、高品質、持続可能な生産で知られています。また、Duravit社は130カ国以上で事業を展開し、約6,200人の社員を雇用しており、そのうち600人が本社のホルンベルクで働いています。
課題
Duravit社は、サイズや形状が多様な約250種類のセラミック洗面台を製造しています。発送準備のため、種類ごとに選別・分類された洗面台をパレットに積み、従業員がハンドリフトで1つずつ包装エリアへ運びます。以前は、2人の従業員が20 ~ 35 kgもある大きな洗面台をパレットから手動で取り出し、段ボール箱に詰めて再びパレットに載せていました。これにより、1シフトで合計3 t以上を搬送することもありました。Duravit社の責任者は、作業の負担軽減の必要性を認識し、人間工学に基づく作業プロセスの実現に注力しました。
シュマルツのソリューション
Duravit社は、シュマルツの2つのコンポーネントから成るソリューションを使用しています。それは、真空バランサー「ジャンボフレックス50」とアルミ製のクレーンシステムです。真空バランサーを使用することで、従業員は50 kgまでの荷物を負荷を感じることなくスピーディーに移動できるようになります。「ジャンボフレックス50」は、2本指でレバーを操作することで、従業員が荷物を簡単に昇降・運搬できるようになっています。クイックチェンジ機能により、ワークの形状に応じて真空吸着パッドを簡単に交換でき、同社は3種類の異なる真空吸着パッドを使って洗面台の表面と形状に最適に適合させることが可能です。 効率的な搬送を支えるため、13 × 4 mの範囲をカバーするアルミ製のクレーンシステムが導入されています。アルミ製により質量が軽減され、反応性が高まり、疲労のない作業が実現しました。また、真空発生器はサイレンサーボックスに組み込まれており、騒音レベルの低減と真空ポンプの外部保護が可能です。 シュマルツのこの統合ソリューションは、Duravit社の包装プロセスでの人間工学上の課題を解決し、社員の肉体的負担を軽減しつつ効率向上に寄与しています。

従来は2人で行っていた洗面台の包装作業を、1人で担当できるようになりました。

真空バランサー「ジャンボフレックス」により、段ボール箱がローラーコンベアからパレットへ搬送され、保管準備が完了します。

走行性に優れたアルミ製クレーンと人間工学に基づく真空バランサーは、最適な搬送システムです。