真空グリッパー FMCを使用した加工機への木材の投入・取出

ある木材加工会社では、ロボットに投資することで、手作業で行っていた積み込み作業を自動化しました。ロボットアームのグリッパーとして、シュマルツの真空グリッパー FMCが使用されています。

吸着面にスポンジを用いた真空グリッパー FMCは非常に柔軟性が高く、幅の狭いワークや表面の粗いワーク、または硬いワークも吸着することができます。このグリッパーシステムは、グリッパーの吸着面がワークによって完全に覆われていない状態でも、レイヤー全体を搬送できるように設計されています。吸着面には最適化された吸着スポンジを備え、エアリークの原因となるワーク表面の凹凸部分や節にも柔軟に追従します。吸着面に内蔵されたバルブは、グリッパーがどのようにワークにカバーされるかに応じて、個々の吸着セルを開閉します。このバルブ機構によりFMCは高い保持力を発揮するとともに、最大50%のエネルギーを節約します。

グリッパーを汚れから保護するフィルターシートが内蔵されたスポンジも選択することが可能です。グリッパー内部への木くずや埃の混入を防ぎ、メンテナンス工数の削減や製品の耐用年数の向上に寄与します。FMCは最大700 kg までのワークを持ち上げることができます。