オフィス家具の木製パネルを180°回転可能なバキュームリフト「バキュマスターコンフォート」

真空搬送の良い例として、オフィス家具のテーブル用天板の製造工程が挙げられます。天板はNCルーターでサイズに合わせて切断されます。生産前工程を終えた天板には、実際の生産工程で必要な下向きの丸みを帯びたエッジ保護部がすでに付属しています。未完成の天板 (重さ160 kg) は積み重なった状態から持ち上げ、180°回転させてからNCルーターにセッティングする必要があります。こちらの会社は、材料へのダメージを減らすだけでなく、最低でも2人必要だった作業人数を減らしたいと考えていました。 

こちらのバキュームリフト「バキュマスターコンフォート」は、板を180°回転可能で、125 kgまでの荷重に対応するように設計されました。バキュマスターコンフォートは、モジュール構造になっており、アルミクロスビームに取り付けられた2個の真空パッドSPUは、ワークのサイズ合わせて位置を正確に調整することが可能です。板は横3,600 mm、縦1,000 mmで、最大110 kgの重さまで搬送可能です。ワークを重なった状態から持ち上げ、回転させてNCルーターにセッティングできるように、バキュームリフトは、作業エリアが7 × 5 mのシングルブリッジの天井クレーンと組み合わされました。移動が容易なアルミ製の天井クレーンと昇降装置を併用することで、一人の従業員で安全・簡単・正確に材料投入を行うことができます。