風力タービン用ローターブレードシェルを搬送するバキュームリフト「バキュマスター」

ローターブレードの製造工程では、成形された部品を異なるステーション間で搬送する必要があります。成形品の重さは約6トン、大きさは57 × 1.5メートル (縦 × 横) 。厚さは10〜40 mmしかないため、非常に繊細で不安定な部品です。成形品はガラス繊維強化プラスチックでできています。 

その工程を新しく行う上では、簡素化され、無駄がなく、少ない人員で行うことが必要不可欠でした。そこで、お客様はシュマルツのバキュームリフトを選択しました。バキュームリフト「バキュマスター」により、取り出しプロセスだけでなく、ローターブレードの搬送と配置に関しても生産性、信頼性を向上させました。このバキュームリフトには、44個の真空吸着パッドが装着されており、ワークの輪郭に合わせながら優しく吸着します。パッドの高さはリニアガイドで最大1100 mmまで調整でき、ワークの位置合わせや配置を行うことができます。バキュマスターを構成するクロスビームにより、ワークの幅に合わせてパッドを調整することもできます。2つの冗長真空回路により、搬送工程全体を通して確実な把持が可能となっています。 

シュマルツのバキュームリフトを導入したことで、搬送時間の短縮、高可用性、最小限のエラー率を実現したため、お客様は非常に満足しています。