顧客は非常に満足しており、現在、高いスループットでシステムを稼動させ、人件費を節約し、自動化のおかげでプロセスの信頼性を最大限に高めています。∼ Bizerba社、Oliver Deifel氏(グローバルカスタマーソリューション&インテグレーションビジネス ディレクター)

シュマルツのソリューションが食品プロセスのピックレートを向上させる
計量用FA機器大手のBizerba社は、このスペインの食肉加工会社のために、生産ライン終端で使用するパック包装の自動ピッキングシステムの開発プロジェクトを委託されました。ドイツのFAシステムインテグレータであるKilivations社と、真空搬送エンドエフェクタのエキスパートであるシュマルツがパートナーとしてこのBizerba社のプロジェクトに参加しました。各社の協業によって、スマートで効率的な、食肉包装用ピッキングシステムが完成しました。
サクセスストーリーの特徴
産業 | 機械的なエンジニアリング |
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ワークピース | プラスチックトレイ |
製品グループ | グリッパー構築キット PXT |
ハンドリングの種類 | 自動搬送 |
シュマルツと
96
毎分
ピック
顧客: Bizerba社(Bizerba SE & Co.KG)
Bizerba社は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州バーリンゲンに本社を置く、計量機を製造する大手企業です。同社はまた、裁断機、ラベリング・マーキングシステムなども製造しています。Bizerba社は世界の40拠点に子会社を置き、のべ4,500人の社員を抱えている。
課題
スペインの食肉加工会社はかねてから、パック包装後の食肉をラインからピッキングしコンテナに詰めるための自動機を必要としていました。これまでは作業員が人手でパック包装し、計量し、ラベルを貼り、その後に輸送用のプラスチックコンテナへ詰め入れていました。しかし、やはり手作業のスピードは限界があり、需要に応えるための増産が難しい状況でした。熟練した作業員がそもそも足りない状況であり、増員も叶いません。24時間稼働でかつ速く大量に包装及び搬送ができる自動搬送ソリューションを求めていました。
シュマルツのソリューション
今回焦点を当てるこのソリューションは、2台のUR社製協働ロボットと、シュマルツの真空吸着システムで構成されている: 協働ロボットにはそれぞれ、シュマルツのモジュール式グリッパーシステムPXTが取り付けられています。このPXTはモジュール構造になっており、望みの形状に簡単に組み換えでき、柔軟性/容易性に優れた扱いやすいグリッパーシステムです。例えば生産の都合で包装のサイズや長手方向が変更になった場合でも、グリッパーの組み替えだけで対応することができます。 PXTは、正確性だけでなく状況変化への対応力といった搬送要件が求められる食品包装アプリケーションのために特別に開発されました。 また、このグリッパーで使用されているベローズ真空パッドPSPFは、FDA準拠のシリコーンゴム製で、シールリップは特に柔らかく作られています。これにより、吸着した時に外装プラスチックフィルムにシワや折れができるのを防ぎ、包装をきれいなまま維持することができます。 このソリューションのもう一つの重要な機器は、シュマルツのコンパクトポンプGCPiです。この真空発生器は、2位置3方向のコンパクトバルブLQEiとともに、ロボットアーム上のPXTへの強力な真空供給と真空破壊を実現します。GCPiは、効率のよいダブルヘッドメンブレンポンプを内蔵し、省エネ制御機能も備えています。必要に応じてポンプの回転数を調節し、電力消費の最適化と運転コストの削減を実現します。コンパクトバルブLQEiをグリッパーへ分散的に設置することにより、極めて速い真空到達と極めて速いワークリリースを実現します。 包装されラベルが貼られたパックは、ベルトコンベアによってピックアップ地点に運ばれます。2台のロボットに取り付けられたシュマルツのPXTグリッパーが、1度にそれぞれ4つのパックを吸着把持し、5秒ごとに1層ずつコンテナの中に段積みする形で、1分間当たり96個のパックを移載します。その後、ローラーコンベアがこれらのコンテナを発送エリアまで運びます。 システムはすべて電動です。圧縮エアをユーティリティとして必要とせず、最適化された真空ホースと電気ケーブルのみによって、ワークを迅速かつ確実に吸着しリリースすることができます。これにより運転コストを低く抑えることができます。

1分間当たり96個の移載を実現 - 手作業の頃に比べて、食肉加工会社の生産量は大幅に向上します。

コンパクトポンプGCPiは、ユーザーフレンドリーなLCDタッチディスプレイを備えており、最も重要な運転パラメータの設定を誰でも簡単に行えます。