バルブの選定
今回の選定例では、バルブを内蔵したコンパクトエジェクタを使用します。その他のケース、特にポンプやブロワを真空発生器として使用する場合、真空回路の吸込みオン/オフを制御するためのソレノイドバルブが必要です。
バルブを選定する際には、以下の3つの条件を満たすことが重要です。
- 真空発生器の吸込量を満たすこと
- 制御電圧が使用する設備に適合していること
- バルブ仕様 (NO/NC) が使用する制御仕様に適合していること
特に、バルブの定格流量が使用する真空発生器の吸込量を下回らないように注意してください。
バルブ定格サイズ (流量) の計算
VV = バルブの定格流量 [m3/h、l/min]
VVE = 使用する真空発生器の吸込量 [m3/h、l/min]
この場合、バルブの定格流量は使用する真空発生器の吸込量を満たすように選定する必要があるため、少なくとも以下のようにならなくてはなりません。
VV = VVE
例
VV = 140 l/min = 7 m3/h
選定例:
この例で使用するコンパクトエジェクタ SCPi 20にはソレノイドバルブが内蔵されているため、別途バルブを用意する必要はありません。もしバルブが一体化されていない真空発生器を使用する場合は、ソレノイドバルブ EMV-10 (定格流量: 20 m3/h) を選定すればSCPi-20と同等の吸込量 (140 l/min=7m3/h) を持つ真空発生器に対応することができます。